予防運動療法研究会

予防理療法が求められる背景

「予防に勝る治療無し」有名な言葉ですが、予防は日々の生活の中にこそあるべきものです。日常で中々この意識でいる人は少ないかも知れません。まさか、自分が病気になるなんて思ってもいません。病気や障害を発症すると、殆どの方はまさか自分が、今まで何ともなかったのに、、、。でも色々な所で変調は出ていたと思います。それに気付いていなかったか、気付いていても見ぬ振りをしていたのではないでしょうか。または、些細なこととして気にかけなかったことが実は、病気の原因だったりもします。

予防の重要性はどなたでも理解はされていますが、自分がその予防の対象者だとは考えていません。他人の事だと思っています。しかし、これは自分自身のことなのです。身体からの痛みや違和感のサインはことあるごとに自分に向かって発せられています。それを受け取るのは自分です。

予防の必要性は全ての人にあります。車の車検のように身体を持っている以上、故障や不具合は起こるものです。ですから、車の整備士のような身体の専門家にどこが問題なのか、どこを治すべきか、気をつけるべきかの指導をもらう必要があります。車のように、身体のメンテナンスをお手伝いすることが予防運動療法の役割です。


医療費と介護費

医療費の負担額は、税金が5割、社会保険料が4割、高齢者は1割となっています。高齢者が増加傾向である以上、社会全体の負担が増えることは間違いありません。今後、この少子高齢化が進めば医療の再編は避けては通れません。大きな変革に当たって、保険に頼った専門職では対応出来ない可能性があります。患者様の自己負担が増えた時にも来てもらえる専門技術を有しているのか。数百円で受けられたものが数千円になった時にも、同じ利用率を維持出来るのかは疑問です。

保険の変革に、自分たちの専門性までも運命を共にする必要はありません。自分たちの専門性をしっかりと確立し、社会に必要とされるものを作り上げなくてはなりません。

予防の分野は新しい市場であり、理学療法士の能力が存分に発揮出来る場だと思っています。流行のように多くの、偽わりの情報が氾濫している今こそ、医療というプライドとともに、より一般の方を対象とした、各種運動指導者・トレーナーなどと共に壁を超えた予防のチーム体制をつくりましょう。